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ピンチは確かに最大のチャンス、だが、

インターネットイニシアティブ(IIJ)で営業を担当する井ノ川俊次さん(29)は入社3年目の2010年、2つのピンチに直面した。

1つめのピンチは顧客からの「むちゃぶり」だった。大手通信会社から「数千万人がアクセスできるウェブサービス用のシステムを1カ月で作ってほしい」と打診されたのだ。

通常1カ月ほどかけて作るシステムの10倍近い規模で、しかもプログラムはほとんどが新たな設計が必要な特別仕様だった。「これは対応できる自信が持てないレベルだった」(井ノ川さん)

IIJはこの企業からの受注を長年望んでいた。「ここで降りれば次の発注はない」。そう結論づけた井ノ川さんは何とかしたいと考え、技術部門に相談した。

技術部門からの回答は「これはムリ!」。いつものように助けてもらえるという期待はあっさり裏切られた。

は、単純に、mod_proxy_balancerを使って負荷を分散すれば、一ヶ月どころか、15分で対応可能だろう。単純に、サーバーを何台用意できるかというカネの問題。

mod_proxy_balancerを使用すればアクセスを複数のサーバに分散させることが可能。またセッション情報などを保持して、同一セッションは同じサーバに飛ばすことができる。

mod_proxy_balancerのインストール(DebianとかUbuntuの場合)

sudo a2enmod proxy
sudo a2enmod proxy_balancer
sudo a2enmod proxy_http

httpd.confの設定

#ここからがバランサーの設定。セッションを保持する場合にはstickysessionで指定する。
#振り分ける率はloadfactorにて指定可能。なおバランサー自体もウェブサーバとして
#稼働させる場合にはwww1というバーチャルホストを作成し、www内にバランサーの設定をかけばよい。

ProxyRequests Off
ProxyPass / balancer://cluster/ maxattempts=4 lbmethod=byrequests timeout=2 stickysession=PHPSESSID

<Proxy balancer://cluster/>
BalancerMember http://www1.example.com loadfactor=10 keepalive=On
BalancerMember http://www2.example.com loadfactor=7 keepalive=On
</Proxy>

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